Paradigm Shift Design

ISHITOYA Kentaro's blog.

裁判員制度

裁判員制度が来年,2009年5月から始まるのを前に,様々なメディアで広告が打たれている.まず裁判員制度の概略をまとめようと思う.


裁判員制度は,導入の理由にあるように

  • 裁判を身近で分かりやすいものにする。
  • 司法に対する国民のみなさんの信頼を向上させる。

が目的である.対象となる事件は,裁判員制度の対象となる事件にあるように,

  1. 人を殺した場合(殺人)
  2. 強盗が,人にけがをさせ,あるいは,死亡させてしまった場合(強盗致死傷)
  3. 人にけがをさせ,死亡させてしまった場合(傷害致死)
  4. 泥酔した状態で,自動車を運転して人をひき,死亡させてしまった場合(危険運転致死)
  5. 人の住む家に放火した場合(現住建造物等放火)
  6. 身の代金を取る目的で,人を誘拐した場合(身の代金目的誘拐)
  7. 子供に食事を与えず,放置したため死亡してしまった場合(保護責任者遺棄致死)

であり,リンク先の資料,罪名別に見た対象事件数(平成15から18年までによれば,次のような罪名の事件が対象となる.

  • 強盗致傷
  • 殺人
  • 現住建造物等放火
  • 強姦致死傷
  • 傷害致死
  • 強制わいせつ致死傷
  • 強盗強姦
  • 覚せい剤取締法違反
  • 強盗致死(強盗殺人)
  • 危険運転致死
  • 偽造通貨行使
  • 銃砲刀剣類所持等取締法違反
  • 通貨偽造
  • 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反
  • 集団強姦致死傷
  • 保護責任者遺棄致死
  • 麻薬特例法(略称)違反
  • 麻薬及び向精神薬取締法違反
  • 逮捕監禁致死


裁判員は,まず市町村が公職選挙人名簿(選挙権を持った人の名簿)から抽選で「裁判員候補予定者名簿」を作成し,さらに,地方裁判所が前年度に候補者名簿の中から抽選で「裁判員候補者名簿」を作成する.
そして,各事件ごとに,その「裁判員候補者名簿」から抽選で担当の裁判員を決定し、「質問票」と「呼出状」が自宅に送付される.
裁判員制度 - Wikipediaから要約.


裁判所に呼ばれる日時は,どのくらい前に知らせてもらえるのですか。によれば,大体6週間前までに呼び出される.辞退するための要件は裁判員になることは辞退できないのですか。 にあるように,

  • 70歳以上の人
  • 地方公共団体の議会の議員(ただし会期中に限ります。)
  • 学生,生徒
  • 5年以内に裁判員や検察審査員などの職務に従事した人,3年以内に選任予定裁判員(「同じ被告人がたくさんの事件を起こしたとして起訴された場合も,全て同じ裁判員が担当するのですか。」のQ&Aを参照してください。)に選ばれた人及び1年以内に裁判員候補者として裁判員選任手続の期日に出頭した人
  • 一定のやむを得ない理由があって,裁判員の職務を行うことや裁判所に行くことが困難な人
  • やむを得ない理由としては,例えば,以下のようなものがあります。
    • 重い疾病や傷害
    • 同居の親族の介護・養育
    • 事業上の重要な用務を自分で処理しないと著しい損害が生じるおそれがある
    • 父母の葬式への出席など社会生活上の重要な用務がある

これに該当するような事情があれば,「国民の皆さんの負担が過重なものとならないようにとの配慮」をするようである.ただし,裁判員に選ばれてから欠席すると,罰せられるのですか。にあるように,無断で欠席すると10万円以下の過料の制裁を受けることがある.


呼び出しを受けた裁判員は,事件を審理し量刑を判断し判決の言い渡しまで付き合うことになる.期間は裁判員になったら,何日くらい裁判所に行かなければならないのですか。によればおおよそ3日間.長引けば5日ということもある.



さて,僕の勉強のためにも大体の概略を説明し終わったところで,

イメージキャラクターは,上戸綾?彩?まぁいい.
いいたいことは,おおよそ環境問題・政治への無関心の解決策 - Paradigm Shift Designに同じだ.


目的が

  • 裁判を身近で分かりやすいものにする。
  • 司法に対する国民のみなさんの信頼を向上させる。

だから仕方ないのかなとも思うけれど,あまりにも国民を馬鹿にしていないかな.要するに勉強しようよ,もっと司法についてみんなで考えていこうよっていうことだと思うんだ.それをさ,なんか申し訳ないけど決まっちゃったし,参加してよみたいな態度はどうなんだろうと思う.ま,なんか伝わらない感じがするからいいや.今度新聞に広告が載ったらみてみてください.僕の言わんとしていることがなんとなく分かると思うから.


それから,映画で体験は妙にクォリティが高いんだか三文芝居なんだか分からない面白さがあります.でも,「評議」で扱っている事件は「殺人未遂事件」で,論告求刑も殺人未遂で懲役5年だった.これって「対象の事件」に含まれていないような気がするんだけどどうなのかな.


一番印象に残ったのは宍戸美和公の発言
「なんだか,昼ドラみたいだわ!」
語るに落ちている.


それから本当にどうでもいいけど,この裁判員関連のWebサイトは全ページ大体タイトルが同じだし,動画はよく分からないところでカットが切れてるし.上戸彩のFlashも微妙だし,写真も微妙だし.やっつけ仕事だなぁって思う.どこだ受注しているところは.


っつかあれだけのキャストであのクオリティは微妙だよ.