神々の国 ラフカディオハーンの生涯<日本編>,工藤美代子著
全国大会の行き帰りの車中で読了
神々の国 ラフカディオ・ハーンの生涯<日本編> (ランダムハウス講談社文庫)
- 作者: 工藤美代子
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 文庫
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日本の風物を明治の日本に住んで直接体験し吸収して,当時の諸外国に伝えた小泉八雲の生涯を,様々な文献に当たってつぶさに書いた本.
「怪談」などで有名な小泉八雲・ラフカディオハーンの波乱に満ちた生涯がどのようなものであったかがよくわかる.
ただ,工藤美代子さんはいい意味でも悪い意味でもラフカディオハーンの一ファンであって,研究者ではないような感じがする.さまざまな文献に拠って,小泉八雲の生涯を浮き彫りにしようとしているのだけれど,結局工藤さんの視点でしか書かれていない.だからちょっと読みにくい.それを割引いても,小泉八雲が日本人でないからこそつぶさに見てとった本当の日本の価値がわかると思う.
前回の幸田文の「きもの」といい,小泉八雲といい,やはり古きよき日本を大切にしなければいけないなと強く思う.
うーん.今年の目標は五十冊.
今七冊…もう三ヶ月たってしまって達成できるのか…