Paradigm Shift Design

ISHITOYA Kentaro's blog.

MojoliciousでPocketIOを使いつつセッションを共有する

さて念願の81忘年会、2次会まではよかったのですが、3次会は飲み過ぎてダウンしてました。 日曜日は久々に二日酔い。グロッキーで記事を書くつもりが…orz

というわけで、Goomerの技術的な話を、備忘録的にまとめて書いておきたいと思います。元記事はイベント内Likeツール、Goomer作りましたです。

Goomerは、HTML5WebSocketを使ったリアルタイムWebアプリケーションです。 WAFはMojoliciousを使っています。Mojoliciousには標準でWebSocket実装が乗っているのですが、今回は、socket.ioperl実装であるPocketIOを使っています。

あまりよく理解していなかったのですが、実際に実装をしてみるまで、WebSocket = socket.ioだと思っている僕がいました。 なので最初はMojoliciousに載っていたWebSocketを使って色々やってました。ただ、socket.ioはWebSocketが利用できないクライアントのときのフォールバック実装が豊富にあり、IE5.5からサポートしているという変態さを発揮しています。ヤバ過ぎる。Mojoliciousの方はそんなのなくて、WebSocket実装なくんばブラウザにあらず的な高慢さです。

いやまぁ、正直IE5.5とか…

とにかく、まぁ、そういうわけでMojoliciousのWebSocket実装から、PocketIOへと移行しました。そして、Mojolicious側とPocketIO側で同じセッション情報を利用したかったので、色々工夫したわけですよ。

yusukebeさんの「PocketIOのイカ娘語echoサンプル」がMojolicious + PocketIOなので参考になりそうです。が、正直perlはじめて1ヶ月経たない僕にはいろいろと理解ができず…。

特に、MojoliciousとPocketIOでどうやったらセッションを共有できるのか、また、よく色々なところに「Mojoliciousのセッション機能は貧弱だからPlackのSession使いましょう」とか書いてあるんだけど、そのPlackのセッションはどうやって使うのかと!

諦めムードですよ。まじで。

そんなわけで、だらだら前置き長いですが、 「MojoliciousとPocketIOを同じアプリケーションで作成しつつ、MojoX::Sessionを使ってセッションを共有する」 サンプルをgithubのリポジトリにおきました。

perl始めて2ヶ月だし、ほぼやっつけなのでソースコードの汚さはどうか!と先に言っておきます。 以下解説です。

Mojoliciousアプリを作る

まずは、普通に

mojo generate app [app_name]

としてアプリを生成します。次に自動生成のscript/app_nameとは別に、PSGIファイルを作ります。

PSGIファイルの書き方

mojolicio.usでPocketIOを使うためにはPSGIファイルを書き換えないといけないのですが、やりかたが分からず…。
CookBookよんでも、正直分からない…
こういうのみなさんどうやって身に付けてるんだろう。

とりあえず、色々なサイトぐぐって片っ端から色々やるに、script/[app_name].psgiファイルは次のようになりました。

script/mojolicious_pocket_io.psgi

MojoX::Sessionを使う

use utf8;
use warnings;
use strict;

use Mojo::Server::PSGI;
use Plack::Builder;
use Plack::App::File;
use PocketIO;

use FindBin;
use lib "$FindBin::Bin/../lib";

use MojoliciousPocketIO;
use MojoliciousPocketIO::WebSocket;

#MojoliciousをPSGIで
my $psgi = Mojo::Server::PSGI->new( app => MojoliciousPocketIO->new );
my $app = sub { $psgi->run(@_) };

#socket.ioのスクリプトとファイルのルートディレクトリ
my $siroot = "$FindBin::Bin/../public/js/";

builder {
  #socket.ioのスクリプトとファイルをmountする
  mount '/socket.io/socket.io.js' =>
    Plack::App::File->new(file => "$siroot/socket.io.js");
  mount '/socket.io/static/flashsocket/WebSocketMain.swf' =>
    Plack::App::File->new(file => "$siroot/WebSocketMain.swf");
  mount '/socket.io/static/flashsocket/WebSocketMainInsecure.swf' =>
    Plack::App::File->new(file => "$siroot/WebSocketMainInsecure.swf");

  #PocketIOをマウント
  mount '/socket.io' =>
    PocketIO->new( class => 'MojoliciousPocketIO::WebSocket', method => 'run' )\
;
  #Mojoliciousをマウント
  mount '/' => $app;
};

のような感じになりました。
知っている人にはなんでもないんでしょうが、mountっていうのでアプリケーションをパスを振り分けることができるんですね。
あと、PocketIOのサイトをいくら探してもsocket.io.jsとswfファイルを見つけることができなかったのですが、githubのsocket.io-clientにあるんですね。ものすごい探した…orz。

まぁ、これでMojolicio.usを使った普通のアプリケーションと、PocketIOを使ったWebSocketアプリケーションが両立できます。

で、問題はここから。
MojoliciousのセッションとPocketIOのセッションを透過的に扱いたい!
というわけで、MojoX::Sessionを使いました。Plack::MiddleWare::Sessionを使ってみたかったのですが、なんかよくわからなかったのでMojoX::Sessionです。一応Mojoliciousのプラグインもあるようなので。

Mojolicious側のセッションは次のように初期化しています。lib/MojoliciousPocketIO.pm

sub setup_app{
  my $self = shift;
  my $config =
    $self->plugin('Config',
                  {file => $self->app->home->rel_file('conf/app.conf')});
  $self->secret($config->{secret});
  $self->controller_class('MojoliciousPocketIO::Controller');
  
  my $handler = DBIx::Handler->new(
    $config->{db_dsn},
    $config->{db_username},
    $config->{db_password},
    +{
      mysql_auto_reconnect => 1,
      mysql_enable_utf8 => 1,
      RaiseError => 1,
      PrintError => 0,
      AutoCommit => 1,
      on_connect_do => [
        "SET NAMES 'utf8'",
        "SET CHARACTER SET 'utf8'",
      ],
    },
  );

  $self->plugin(
    session => {
      stash_key => 'mojox-session',
      store     => [dbi => {dbh => $handler->dbh}],
      transport => 'cookie',
      expires_delta => 1209600, #2 weeks.
      init      => sub{
        my ($self, $session) = @_;
        $session->load;
        if(!$session->sid){
          $session->create;
        }
      },
    }
  );
}

みたくなってます。Handlerの初期化とかは、なんかもっといい方法あると思います。で、WebSocket側は、

WebSocketController.pmソースコードがあります。Mojolicious側と大体同じ方法でMojoX::Sessionを初期化しています。
その際、session_idが必要なのですが、

WebSocket.pmでPocketIOのENVからHTTP_COOKIEを取り出し、SIDを取得しています。

sub session_id{
  my $self = shift;
  my $socket = shift;
  my $cookie = $socket->{conn}->{on_connect_args}[0]->{HTTP_COOKIE};
  if($cookie =~ /sid=([0-9a-f]+)/){
    return $1;
  }
  return undef;
}

SIDさえ取得できれば、

$session->load($self->session_id);

として、Mojolicious側のsessionを取得することができます。
いやしかし、$socket->{conn}->{on_connect_args}[0]->{HTTP_COOKIE};というのを発見するのに1日かかった感じです…orz

ここまでくれば、Mojolicious側のMain.pm

sub set_name{
  my $self = shift;
  my $name = $self->param('name');
  $self->session(name => $name);
  $self->render(json => $name);
}

みたいな感じで、sessionにセットしたnameを、

sub onEcho{
  my ($self, $socket, $message) = @_;
  my $room = $self->session('room_id');
  my $name = $self->session('name');
  $socket->sockets->in($room)->emit('echo', $name . ' says ' . $message);
}

のようにして、使うことができます。

分かっちゃえば楽だし、もう考えなくてすむのでいいんですがね…長かった。

サンプルを動かす

サンプルは

git clone https://github.com/kent013/MojoliciousPoketIO.git
cd MojoliciousPocketIO

リポジトリを取り出して、

cpanm --installdeps .

依存ライブラリをインストールし

twiggy script/mojolicious_pocket_io.psgi -l :3000

として、サーバを立ち上げた後、

http://localhost:3000

にアクセスすれば動作確認ができます。

しょかん

ショージキ、辛かった。
っていうか、この方法があっているのかも、分かりません!
もっとスマートな方法があったら教えてください!

イベント内Likeツール、Goomer作りました

もうね、ジョーの心境ですよ。

81忘年会というイベントが毎年開催されています。
1981年生まれの僕は、初開催の時から行きたくて行きたくて仕方なかったのです。
だけども、20歳からの10年間、北海道・名古屋とすんでいた僕は参加できずにいました。

東京帰ってきたから行くぞと。楽しみは楽しみなんだけど、呑んだら死にそうな状態であります!
がんばれ!

というわけで、

で、イベントで使えるWebアプリケーションを作りました。

「Goomer」

といいます。http://g.cfe.jpで公開しています。
もっと気軽に簡単にイベント内でコミュニケーションをする方法はないか!
というuzullaさんの思いを62%くらい表現できているのではないかと思います。

f:id:kent013:20121208163724p:plain

インタフェースはこんな感じで、Goom!ボタンを連打したり、テキストでメッセージを送ったりできます。
メッセージはtwitterにも流れます。
ボタンを押すと、リアルタイムに相手に通知されます。WebSocketを使っています。

名前の横にある#20とかの数字は、id:yusukebeさんの81忘年会用自己紹介ツールの番号です。
結構、急ごしらえなので後の方の番号の人は入ってません…あしからず。

f:id:kent013:20121208163701p:plain

イベントのタイムラインはこんな感じで、イベント参加者のテキストを一覧できます。
81の紹介ツール、Twitterへ移動できるので、自分にメッセージを送ってくれた人や、番号は知っているけど名前は知らない人をフォローしたりしなかったりしましょう!

とりあえず、もう移動しないと遅刻なので、行きます。
実装的には言語はperl、Mojolicious + PocketIOで実装しています。
WebSocketに色々苦労したので、その辺の技術エントリはまた今度!

逝って参ります!

追記:MojoliciousでPocketIOを使いつつセッションを共有する

mojoliciousでOAuth2

Hi, perl apprenticeなkent013です。

Mojolicious::Liteは何となく1ファイルに全て押し込む的な発想(単に慣れてないだけ)が嫌いなので、Mojoliciousを単体で使ってみようとか思ってます。
だけど、その辺に落ちているコードはLite用で苦労してます。
ま、勉強っつーコトで。

掲題のOAuth2ですが、mojolicious素敵だからさくっとできるんだろうなー。凄いんだろうなー!
って期待してやってみましたが、Railsomniauthほどではないけど、簡単。

1, Mojolicious::Plugin::OAuth2をインストール

Mojolicious::Plugin::OAuth2をインストールするのに、

cpanm Mojolicious::Plugin::OAuth2

ってしたら、

FAIL Installing Mojolicious::Plugin::OAuth2 failed.

とか言われちゃって、Issue上げそうになりましたが、

mojo version

したら、マイナーバージョンが違ったのでアップデートしたら直りました。あぶねぇあぶねぇw

2, startupでpluginの読み込み

libの[AppName].pmのstartupに、

$self->plugin('o_auth2',
            facebook => {
              key => '[APP Key]',
              secret => '[APP Secret'
            });  

と書いておく。Liteだと、

plugin 'o_auth2',
   facebook => {
      key => '[APP Key]',
      secret => '[APP Secret]' 
   };

って、書くみたい。大分違うので戸惑う…本当はconfファイル書くべきなんだろうけど、まだよく分からないので、ペンディング。

3, ルーティング

bridgeするなら、

my $r = $self->routes;
$r->get('/auth')->to('auth#auth');
$r->get('/login')->to('auth#login');
$r->get('/logout')->to('auth#logout');

$r = $r->bridge('/')->to(cb => sub {
  my $self = shift;

  if ($self->session('login_name')) {
    return 1;
  }
  else {
    $self->redirect_to('/login');
  }
});
$r->get('/')->to('main#top');

のように、bridgeの前にlogin/logout/authを書く。authはfacebook authしてくれる奴。
名前は適当。Liteだとunderとか使うのがいいみたい。
本当は、bridgeの中でsessionがinvalidだったらreturn 1するみたいな処理も書かないといけないとおもう。

4, 認証周り

sub auth {
  my $self = shift;
  $self->get_token('facebook', callback => sub {
    my $token = shift;
    my $ua = Mojo::UserAgent->new;
    my $me = $ua->get(
      'https://graph.facebook.com/me?access_token=' . $token)->res->json;
    $self->session('login_name' => $me->{name});
    $self->session('token' => $token);
    $self->redirect_to('/');
  });
}

sub login {
  my $self = shift;
  $self->session(expires => 1);
}

sub logout {
  my $self = shift;
  $self->session(expires => 1);
  $self->redirect_to('/login');
}

logoutはセッション消してからloginに転送するだけ。 loginはログインっぽい表示するページ authはfacebookにログインしてsessionにデータ書き込んで/へ転送する。

OAuth2プラグインのgithubページによると、

get '/auth' => sub {
  my $self=shift;
  $self->get_token('facebook',callback=>sub {
    ...
  });
};

とあって、作者のMarcusさんのEasily integrating your Mojolicious app with Facebook.という記事には、

get 'hello' => sub {
  My $self=shift;
  #redirects the gets the token asynchronous
  $self->get_token('facebook', callback => sub {
    my $token=shift;
    my $me=$self->client->get(
      'https://graph.facebook.com/me?access_token='.$token)->res->json;
    $self->render( text =>
        "Hello ".$me->{name} );
  });
}

とあるんだけど、この$self->clientがそんなメソッドないぜ!っつって怒られちゃう。
むがー!!!ってなってたら、最近のmojoliciousでは、UserAgentを使うように変更されたそうで。
Mojo::Client has been deprecateでRiedelさんがいってはりました。

5, しょかん

というわけであとは、facebookAPIキーとれば動きます。
かなり簡単。イロイロ外してるところはあるかもしれませぬが。
でもサポートしてるサービスが少ないのが玉に瑕かな。まー、追々ということで。

OSXでperl実行環境を作ってyanchaを動かす。

ちょっと落ち着いたのでブログ。
もう10日経ったのか...!!!って感じです。

いまさらかよ!って感じですが、自社でチャットツールを作ろうとしています。
その参考として@uzullaさんたちがhachioji.pmのメンバで作っているyanchaをインストールしようかと思って。

yancha (旧名yairc) はログの保全、リアルタイム性、モバイル端末への対応を重視した、Perlで作成されたチャットシステムです。
サーバサイドはPerl、クライアントサイトはHTML+JSで作成され、PocketIOによりWebsocketで通信しています。
https://github.com/uzulla/yancha より

で、ほぼ生粋のぺちぱーであまのじゃくな僕は、mongerのみなさんにバカにされつつも、PHPにこだわってきた個人的な恨み経緯があるので、ちょろーっと触った事があるくらいなんですよね、perl

まぁ、そういうわけで、環境構築から頑張らなきゃいけないなーって気が重かったんだけど、マジで簡単っす。
世の中進歩してるもんだ。こういう地道な改善、大変だよな。頭が下がる。

あ、ちなみにOSXでやってます。

1, perlbrew

perlbrewは、perlのrvmみたいなもんで、pythonpython_selectですかね。
PHPってそんなんあったっけ?いつから、世の中こんなに便利になったんだろう。

インストールはperlbrew + cpanminus + local::lib で環境構築あたりを見てもらったりすればいいのではないかと。 で、インストールできたら、

perlbrew list

とタイプすると、perlbrew経由でインストールしたバージョンがでます。

perlbrew switch perl-5.16.1

とすればバージョンが切り替わります。
後でインストールするライブラリとか、OSX標準のperlだとエラーになったりするので、お気をつけ。

2, cpanminus

で、cpanmperlのパッケージマネジャ。gemとかpearみたいなもんだろうと。
cpanはよりもスリムアップして使いやすくなったからcpanmというらしい。

perlモジュールのinstallにcpanmを使うをみればインストールできます。

3, Plack

PlackPSGI(Perl Server Gateway Interface)のリファレンス実装だそうです。
JavaServlet APITomcatみたいなもんかな。

で、これをインストールするには

cpanm Task::Plack

でオッケー。Lionでエラーになるとかいうのがあったけど、もうパッチあたってて大丈夫だった。

4, MySQL

まぁ、適当に入れればいいと。僕はportsでインストールしました。

port install mysql55 +server

あと、workbenchをわすれずに。 workbench動かす時は、パスの設定が重要。
How to setup MySQL Workbench to work with MacPortsが詳しい。
ただしパスが/macportsになっているので、/opt/localにすべし。

sudo launchctl load -w /Library/LaunchDaemons/org.macports.mysql5.plist

すると自動起動する。

5, DBD::mysql

あと、データベースの抽象化レイヤ入れる。

cpanm DBD::mysql

で終わり。ただし、実行前に、 PATHに

/opt/local/lib/mysql55/bin/

が入っていることを確認すること。mysql_configが見当たらなくておこられる。

6, Yancha

本題。githubのリポジトリから、適当な場所に

git clone https://github.com/uzulla/yancha/

して、yanchaディレクトリに移動し

cpanm --installdeps .

すればインストール終了。簡単過ぎる…何か罠があるのでは…

あとは、yanchaディレクトリにある、start.shを動かすか

twiggy -l :3000  chat.psgi 

ってして、http://localhost:3000にブラウザでアクセスすればOKです。
Twitter使う場合とかは、config.pl読んでね。

しょかん

perlのセットアップすると、「miyagawaさん、やべぇ…」ガクブルってなるねw