経済学を勉強したいと思ったのではなくて、「自由」とは何かが知りたかったので買ってきた本。
増補 ケインズとハイエク―“自由”の変容 (ちくま学芸文庫)
- 作者: 間宮陽介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
内容は、同世代のケインズ(John Maynard Keynes, 1883-1946)とハイエク(Friedrich August von Hayek, 1899-1992)という性質の異なる、と従来考えられてきた、二人の経済学者の思想や言論を間宮陽介(1948-)が、「自由」をキーワードに結び付けて論じた文章。
ハイエクとケインズの考え方がわかりやすくまとめてあって、「自由」についてつまみ食いをしたい僕としては、かなり勉強になった。
特に、「自由」について論じてきたそれまでの哲学者・経済学者・社会学者の名前や言葉が様々に引用されているので、入り口としては最高だと思う。
ただ、時折、「間宮先生の考え」なのか、他の誰かの考えなのかがわからなくなるような書き方がしてあって、混乱する。きっとそれは、僕の勉強不足、の一言でかたがつくのだろうけれど。
23冊目。